賢い動物病院のかかり方

2. 動物病院は病気を予防するところです

動物病院は病気を予防するところです

最終更新 2019.3.13

奈良院からのお知らせ

賢い動物病院のかかり方(あるいは上手な利用法)

その③ 動物病院は病気を予防するところです。

 さて皆さん、動物病院はペットが病気になったら連れて行って、治療してもらう場所だと思っていませんか?誤解を恐れずに言うとそれは半分正解で半分間違いです。病気の ペットが来院されたらもちろん全力で治療しますが、獣医師や動物看護士は決してペットが病気になることを望んではいません。むしろ予防できる病気は最大限予防していただ いた上で、それでも防げないものに関しては早期発見して速やかに治療する。それが理想です。

では予防できる病気とはどのようなものでしょうか?いくつか例をあげてみましょう。

1、 混合ワクチン:ご存知のように混合ワクチンで予防できる病気があります。しかし実際には子犬、子猫の時だけ受けて終了してしまい、大人になってから全く受けていない 犬や猫が見受けられます。地域や生活環境による違いはありますが子犬、子猫の時に受けたワクチンの効果は生涯続くものではありません。地域の動物病院で相談し、定期的な (現在は1~3年毎が一般的)ワクチン接種の相談をしましょう。とくにワクチンに含まれる病気には万一感染すると命にかかわるものもあります。注意が必要です。

2、 犬フィラリア症:犬フィラリア症もいまだに撲滅されていません。むしろ犬フィラリア症を正しく理解していただけていなかったり、すでに病気が存在しないと誤解されている飼い主様も多いようで、気づけば患者数は少しづつ増加しているく らいです。また近年の研究では猫もフィラリア症になることがわかっています。犬も猫も毎年の予防を地域の動物病院で相談しましょう。

3、 猫の免疫不全ウイルス(通称猫エイズ):猫の免疫不全ウイルス感染症のように いまだにワクチンでは充分防げない感染症もあります。このような病気の唯一の予防手段は、まずは検査をしてすでに感染していないことを確認の上、不妊手術を受け、完全な 室内飼育とすることです。

4、 異物の誤飲、誤食による、胃腸炎、腸閉塞、あるいは中毒:これらは飼い主様の正しい知識と心がけで確実に防ぐことが可能です。犬や猫は様々なものを咥えて遊んでいる うちにそのまま飲み込んでしまいます。また人には無害な食品や薬も、犬や猫には毒となるものがあります。ペットに留守番をさせる時はケージやサークルに入れる習慣をつけ たり、人の食品やお薬をペットの口が届くところには決して置かないようにしましょう。

5、 各種慢性疾患:心臓病、腎臓病、肝臓病、糖尿病などは時に数か月から数年かけてゆっくり進行することがあり、慢性疾患とも呼ばれます。慢性疾患は症状が現れる前に早 期発見、早期治療ができれば必ずしも怖い病気ではありませんが、発見が遅れて末期症状が現れてからでは助からないこともあります。病気でなくとも気軽に受診や相談ができ るかかりつけの動物病院を見つけて、獣医師や動物看護士さんに慢性疾患の早期発見の方法を教えてもらいましょう。

ネット上にはペットの病気に関する様々な情報があふれています。しかしネットで見つけた情報が必ずしもあなたのペットにそのまま当てはまるとは限りません。同じ症状でも 動物種、年齢、性別、飼育環境、お住いの地域などによって診断が異なることもあります。お住いの地域で開業している動物病院で直接相談して、あなたのペットにマッチした 健康管理を獣医師や動物看護士さんとともに考えていくのもよいかと思います。

◇ 病院基本情報

ユナイテッド奈良あやめ池動物病院
〒631-0843
奈良県奈良市疋田町2丁目1−19-1
0742-51-1444
→ 詳しくは奈良院の専用ページを御覧ください。

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