賢い動物病院のかかり方

4. エキゾチックペットの飼育に関してあれこれ

エキゾチックペットの飼育に関してあれこれ

最終更新 2019.7.12

奈良院からのお知らせ

賢い動物病院のかかり方(あるいは上手な利用法)

その④エキゾチックペットの飼育に関してあれこれ

エキゾチックペットとはなんでしょうか?一般的に犬と猫以外で、ペットとして飼育されている動物をすべてエキゾチックペットやエキゾチックアニマルと呼ぶようです。

 ではエキゾチックペットの例を思いつくまま挙げてみましょう。
 ウサギ、ハムスター、モルモット、チンチラ、ミニブタ、セキセイインコ、オカメインコ、文鳥、ミドリガメ、ハコガメ、イグアナ、アゴヒゲトカゲなどなど。その他にも現在ペットとして飼育されている動物はあげればきりがありません。
 動物の種類が異なれば、生態、飼育に適した環境、ケージ、餌などもそれぞれに異なります。例えば、なじみのある小鳥でもセキセイインコと文鳥でさえ、生態や患いやすい病気に違いがあります。
 動物病院とそのスタッフ(獣医師と動物看護士)は可能なら、すべての種類の動物の生態、飼育方法、病気、治療法、技術を学び、検査と治療に必要な設備を備えたいと考えます。しかし現実には種類が多すぎて、そのための時間も資金も十分確保できないのが実情です。

 そこで活躍するのがエキゾチック専門の動物病院です。ウサギ専門動物病院、飼い鳥専門動物病院、爬虫類専門動物病院、小型哺乳類専門動物病院などです。これらの専門動物病院では一般の動物病院ではできない血液検査(遺伝子検査など)やCT検査などが可能な動物病院もあります。先生方も分野に応じた高度な専門知識を身に着けており、中には世界トップレベルの知識、技術をお持ちの先生もおられるのでとても頼りになります。

 さてこのような動物病院の事情も踏まえてエキゾチックペットを購入、飼育する時の注意点をいくつか挙げてみましょう。

 1、エキゾチックペットをこれから飼いたいとお考えの方、あるいは最近飼い始めたかた。まずは近隣に通院可能なエキゾチックペット専門の動物病院があるか探してみて下さい。残念ながら専門の動物病院はまだまだ多いとは言えません。エキゾチックペットの病気は緊急性が高いものも多く、いざ病気になってから専門病院を探していたら間に合わないこともあります。病気になる前にまずは専門病院を探して確認しておきましょう。

 2、自宅近くに専門の動物病院がない時は、犬や猫を診察している動物病院で希望する種類のエキゾチックペットの診察も引き受けてくれるか問い合わせましょう。
 この場合、各動物病院ごとに診察や治療の限界もあるので、飼い主さんが望む診察や治療が可能か否かを確認した上で、診察を引き受けてくれる動物病院に決して無理を言わないように気をつけましょう。

 3、犬や猫はヒトとともに生活するようになってからの歴史が長く(国や地域にもよるが、少なくとも数千年以上前からずっとヒトとともに生活しています)、現在野生の犬や、猫は存在しません(正確には野良犬や野良猫は野生動物ではありません)。
一方エキゾチックペットの場合、ウサギや家畜動物を除くと大半が野生動物を捕まえてきてペットとしているため、生態や餌、病気、寿命などにおいて不明な点も多く、飼育が容易でない種類もあります。ストレスに弱く、全く人に慣れてくれない動物もいます。決して衝動買いをせず、特に飼育初心者は動物病院で相談するなどして、飼育が容易な種類から始めた方が良いでしょう。

4、絶滅の恐れのある動物などは法律で捕獲や販売、飼育が禁止されています。残念ながらこのような動物が違法に販売されていることもあるので、珍しい動物を飼いたいと思ったらぜひ一度専門獣医師や獣医科の大学病院などに相談してからの方が良いでしょう。知らずに購入すると罪に問われることもあります。

◇ 病院基本情報

ユナイテッド奈良あやめ池動物病院
〒631-0843
奈良県奈良市疋田町2丁目1−19-1
0742-51-1444
→ 詳しくは奈良院の専用ページを御覧ください。

お問い合わせはこちらから

pagetop

Copyright (C) ELMS Animal Medical Center. All Rights Reserved.

Copyright (C)
ELMS Animal Medical Center. All Rights Reserved.