1歳3ヶ月 mix猫
数ヶ月前から嘔吐を繰り返し、食欲不振、体重減少が著しくなり来院されました。
当院にて、血液検査、超音波検査、無麻酔CT検査を行い、異物による消化管閉塞を疑いました。

↑消化管の中に四角形の物が認められる。(超音波画像)

(CT画像)
試験開腹を実施し、小腸に異物が詰まっている場所を確認しました。閉塞してから時間が経ってしまっており、腸壁の一部が壊死していたため、壊死部を取り除くため腸管切除・吻合術を実施しました。
↑腸の一部が壊死している(矢印)
https://www.eug.jp/elms/wp/wp-content/uploads/2025/03/image2.png (手術画像注意)

↑傷んでいる腸を切除
https://www.eug.jp/elms/wp/wp-content/uploads/2025/03/image3-732×750.png (摘出画像注意)

↑異物はフロアマットでした
術後はしばらく絶食し、流動食から徐々に始めていきます。
吻合部の離開が無いことを確認し、無事に退院することができました。
誤食癖がある子は、ご家族が生活環境を工夫しなければ、また同じように異物を食べてしまうことが多いです。食欲不振、嘔吐の症状が見られた場合は、様子を見ずにご相談頂き早期発見ができればと思います。