下顎骨折

交通事故などによる外傷が一般的で、ほとんどの場合に開放骨折(骨折部位が外、もしくは口の中に飛び出る)となります。
また、小型犬・トイ犬種の犬では歯肉炎の影響で額骨が弱くなっており、病的骨折を起こしやすくなり、この場合には簡単な力でも骨折を起こします。
適切な治療が行われないと不正咬合(噛み合わせが悪い)が起こり、摂食障害を起こす可能性があります。

症例1

下顎骨折
患者:日本猫 4歳 3.5kg
インプラント:マンディブルプレート(2.0mm) ワイヤー
原因:交通事故
交通事故により、下顎骨の一部が中間で骨折を起こしており、左右の下顎骨をつなぐ中間部位(下顎縫線)でも骨折を起こしており、口の内側で骨が飛び出ていました(開放骨折)。
下顎骨の中間部位はプレートにて固定を行い、下顎骨の中央部位はワイヤーにて固定を行いました。